最近中古で購入しましたパームスのロッド、
コルクグリップの目抜けが気になるので
補修してみました。
参考にする場合は自己責任でお願いします。
私ですが職種がプロの塗装師です。
先ず、今回パテを使用するにあたって
予め理解して頂きたいのが、
パテはこのようなコルクの
小さな隙間に入れても隙間面積が極小すぎて
パテが密着しません。
コルクとパテの硬度が全く違うのも問題。
恐らくペーパー研ぎで隙間に入ったパテは
取れてしまうかな~
本来はパテ密着箇所を切削して、
広げてからパテを塗るのが正解です。
しかしグリップを切削する訳にもいかないので、
現状態で作業してみます。
あまり良い結果は出ないかも!?
さあ!これが目抜け下コルクです。
手順を簡単に過剰書きしますと
①グリップを中性洗剤で洗う
(食器を洗う洗剤で十分)
②必要箇所のマスキング
③木工パテで埋める
④ペーパーで研いで仕上げ
ざっくり感じです。
必要なマテリアルはこれです。
・溶剤タイプの木工パテ(500円程度)
(セメダイン木工パテ、色はラワン)
・マスキングテープ(100均)
・バンダナタイプのハンカチ(100均)
パテは水溶性タイプ(専用品)と溶剤タイプが
あります。
専用品はジャストエースってやつ。
専用品はちょっと値段がお高いのと、
私は塗装師なので溶剤タイプを選びます。
(シンナーで薄められるタイプ)
でもシンナーは使わないです。
使わない変わりに溶剤タイプは難易度が
若干高めです。
その理由は後々に・・・
◆ここから作業開始です◆
①グリップを中性洗剤で洗って
十分に乾燥させます。
これは家庭用食器洗い洗剤で
洗うだけで十分です。
コルクの染み込んだ汚れなんてものは
結局削るしかないので、あの手この手は無駄です。
②必要箇所にマスキングをする
これはそんなに難しくないです。
テープを引っ張りながら要所は丁寧に
あとは雑でも問題無し。
単純にコルク部以外を隠せばいいのです。
マスキング処理が完成しました。
次はいよいよ最難関のパテ埋めです。
③木工パテで埋める工程です。
アルミホイルでも何でもいいので、
その上に適量の木工パテを抽出します。
ハンカチで人差し指を包みます。
そして指にパテを付けてグリップに擦り込む。
この工程が難義である理由は
この溶剤タイプの木工パテが硬いことにあります。
工作用紙粘土と同等の硬度と質感になります。
そう硬いからコルクに練りこむのが難しい。
想像してみてください。
紙粘土をコルクの目抜け箇所に入れる事を・・・
パサパサですよ。難義です 汗
それが溶剤タイプのデメリット。
水溶性タイプは水で薄めて柔らかくすることが
出来ます。
伸びも良く目抜けを埋めるのも容易です。
誰にでも扱えると思います。
しかし釣りをしている間に溶けてしまうでしょう。
水ですからね~。これですと耐久性は望めない。
溶剤タイプは薄める場合は基本的に
ラッカーシンナーを使います。
水場にも強く耐久性も申し分ありません。
しかしラッカーシンナーは強すぎる溶剤です。
コルクが変色変形してしまうでしょう。
どちらにも一長一短がある!
今回はシンナーを使わず硬い状態の
溶剤タイプのパテを使いますよ。
じゃあ溶剤タイプの木工パテは
どうやって使うの!?
硬い状態のパテを指で
無理矢理練りこむんです 爆
シンナーが使えないんじゃ仕方ない
無理矢理練りこんで乾燥後に
綺麗に仕上げればいいんです。
木工パテを練りこんだら乾燥させます。
私が使用したものは速乾性なので
2時間程度で乾いてました。
いや~速乾性は使いづらいですね。
塗っているそばから乾いていくんですよ。
では乾燥が完了しましたら
④余分なパテをペーパーやすり
240番で研ぐ
もちろん水を掛けながらです。
水を掛けながら研がないと
ペーパーが目詰まりして使えなくなります。
ペーパ240番ぐらいの目が良いでしょう。
これ以上目が粗いもので研ぐと隙間に入れた
パテも一緒に持っていかれます。
240番である程度研いで、
その後、400番で細かく研ぎます。
最後に1000~1200番で綺麗に仕上げます。
最後マスキングを外し
水洗いで完了です。
これが完成品になります。
大き目の穴は埋まりました。
細かい穴は厳しいですね。
今回は作業より、ブログ記事を
作る方が遥かに時間が掛りました。
作業自体は乾燥時間を除いて
30分程度です。
次はコルク専用品の水溶性パテ(ジャストエース)
を試してみたいと思います。
こっちはもっと簡単だと思いますよ~